消えたニート ★1
~ニートの自宅~

翌日、私はニートの自宅を訪ねていた。

昨日は色々あったけど、今日は大丈夫だと思い、私はニートの自宅を訪ねてみた。

だが、ニートの姿はなく、いたのは紅葉さんと楓さんのみだった。

私は、二人にニートの行き先を聞いてみると、二人は近くのスーパーに買い物に行ったと言う。

この時、私は思った。

あのニートでも、外に買い物くらい行くんだね・・・

もし、言ってくれたら、私は色々と手配してあげたのに・・・

私は、少し、ニートの事で残念に思うと、ニートの為に持ってきた箱ティッシュを床に置く。

すると、何故か、楓さんが私が用意した箱テイッシュに反応する。

そして、戸惑いながら私に、この箱テイッシュは何なのかを訪ねてきたのだった。

楓『あの、クリスさん・・・その箱ティッシュはどうしたんですか?・・・』

楓『かなり、置いてありますけど・・・』

クリス『ああ。これですか』

クリス『これは、ニートへの手土産ですよ』

楓『手土産・・・』

紅葉『ふふふっ、ニートが喜ぶわね・・・』

楓『うん。そうだね・・・』

なんか、楓さんが気まずそうにしている。

私が用意した箱テイッシュを恨めしそうに見つめている。

もしかして、かぶったのかしら?

もしかしなくても、かぶっちゃったみたいね・・・

私は、ここで思いきって楓さんに聞いてみる事にした。

すると――

クリス『楓さん。どうかしましたか?』

クリス『どこか、具合いでも悪いのですか?』

楓『いえ、そうじゃないんです・・・』

楓『私も、クリスさんと同じ物を持参しまして・・・それで・・・』

そう言うと、楓さんが恥ずかしそうに持参した箱ティッシュを私に見せる。

お互いに、考えていた事は同じか・・・

そりゃ、毎日の様にエロゲーをしていたら、すぐにティッシュもなくなるわよね・・・

なんか、私まで恥ずかしくなってきたな・・・

私達は、お互いに用意した箱テイッシュをリビングの隅に置き、ニートが帰宅するのを待つ。

だが、ニートは未だに帰宅しない。

時間だけが無駄に過ぎていく。

仕方なく、私がニートを待っている間、何か暇潰しはないかを考えていると、おもむろに紅葉さんが私に話しかけてくる。

しかも、私にとってはかなりストレートな内容だった。

紅葉『そういえば、クリスさん』

紅葉『クリスさんといる時は、ニートはどんな風なんですか?』

紅葉『やっぱり、いつも通りにエロゲーをしているんですか?』

珍しく、ニートの事を聞いてくる紅葉さん。

多分、楓さんが原因なんだろうな・・・

しかも、紅葉さんが私に期待と不安な眼差しで私の顔を見つめてくる。

それは、楓さんも同じだった。

二人の粒らな瞳から発する視線が、私の体に休む事なく何度も突き刺さる。

正直、非常に話しにくい・・・

私は、話にくいのを我慢しながら、紅葉さんの質問に答える。

すると、この答えに紅葉さんは意外そうな顔をした。

クリス『そうですね。大半は私といる時でもエロゲーをしているんですけど・・・』

クリス『珍しく、してない時は私に抱きついたりしてきますね・・・』

楓『・・・』

紅葉『そうですか』

紅葉『なら、率直な質問ですが、ニートとしてるのですか?』

クリス『え・・・』

楓『ちょ、お姉ちゃん・・・!?』

紅葉『何でも良いですよ。お二人は、色々と仲がよろしいみたいですし、当然ながらしてますよね?』

クリス『・・・』

私は、言葉を失った。

実際には、ニートと本番はせずに、未だにご奉仕ばかり・・・

対して、楓さんは経験豊富・・・

私って、軽い女だと思われているのかしら?

私、フリアエみたいに軽くはない。

それだけは、確よ。

一応、正直に話してみよう。

多分、この二人なら分かってくれるはず。

私は、そんな期待を抱きながら、二人にニートとの関係を正直に話してみる事にした。

クリス『そうですね。まだ、ニートとはあまりした事がないんですよね』

クリス『したと言っても、本番はなしですけど』

紅葉『そ、そうなんですか・・・』

楓『ほっ・・・』

クリス『・・・』

なんか、この私の話を聞いた途端に、紅葉さんが物凄く残念そうな顔をする。

しかも、やたらと期待外れみたいなどんよりした空気ね・・・

ああ・・・

紅葉さん沈んじゃった・・・

紅葉さんには残念だけど、私はむやみに体を許さないし、軽い女ではない。

それだけは、確実に言える。

しかし、何故か、楓さんは勝ち誇った様な余裕の笑みを浮かべる。

一方の紅葉さんは、楓さんの出す空気に気付いたのか、すぐに楓さんを胸を揉み始めた。

楓『お、お姉ちゃん!?・・・』

紅葉『良いから、黙りなさい・・・』

紅葉『黙って、私のお仕置きを受けなさい・・・』

楓『うううっ・・・クリスさ~ん・・・』

クリス『・・・』

なんか、紅葉さんにお仕置きされている楓さんが、すがるような目付きで私に助けを求めてくる。

いや、私に助けを求められても・・・

他人の事情に無理に首突っ込むのは良くないと言うし・・・

楓『クリスさん、クリスさん・・・』

紅葉『ほれほれほれほれ・・・』

クリス『・・・』

楓『クリスさん。助け、助けて・・・』

紅葉『・・・』

クリス『・・・』

とりあえず、私は楓さんがうるさく助けを求めてくるので、仕方なく紅葉さんを止めた。

すると、紅葉さんも私が止めたという事もあって、楓さんのお仕置きを止めてはくれたのだが、少し、不満そうにしていた。

一方の楓さんは、ようやく解放されたのか、少し、荒れた呼吸を整えている。

その後、私に感謝の意を述べた所で、ニートのお兄さんが帰ってきた。

リア充『おや、これまた珍しい組み合わせだね』

紅葉『お帰りなさい。リア充さん』

楓&クリス『お邪魔してます』

私達が、屋主であるリア充さんに挨拶をすると、リア充さんは笑顔で私達にこう返した。

リア充『ははははっ、そんなにかしこまらなくても良いよ』

リア充『それより、ニートはどうした?』

リア充『また、自室でエロゲーかい?』

紅葉『違うわ。一人で食料品の買い物に行ったっきり、一時間も帰ってこないのよ』

紅葉『ニートって、買い物に時間がかかるほうだったっけ?』

リア充『いや、そんなにかからんぞ』

リア充『いつもは、早く帰ってくるがな』

クリス『・・・』

え?

あれから、もう二時間も経つんだ・・・

あれから、色々あって時間を忘れてたわ・・・

しかし、ニートは遅いなぁ・・・

まだ、帰ってこないしなぁ・・・

一体、ニートは何をやっているんだろう?

ふと、私がニートの事を考えていると、楓さんが携帯とノートPCで何かを始めた。

ニートに、電話やメールでもしてるのかな?

だが、次の瞬間、楓さんの言動が私の甘い考えを打ち砕いた。

楓『うううっ・・・携帯だけでなく、靴や鞄や衣類のGPSにも反応がない・・・』

楓『おまけに、携帯すら自宅に置き忘れてる・・・』

楓『はぁ・・・お兄ちゃんに連絡がつかないみたい・・・』

楓『こんな事なら、お兄ちゃんの体内にも発信機仕込んどくんだった・・・』

クリス『・・・』

紅葉『・・・』

リア充『・・・』

今、何て言った?・・・

GPSって言ったわよね?・・・

しかも、体内って・・・

この子、めちゃくちゃ危ないじゃない・・・

私達は、改めて楓さんの危険性を認知し、楓さんを更正させる事にした。

だが、ニートのお兄さんは、帰宅して早々勤め先から呼び戻され、慌てた様子で家を出ていった。

その後、再び女三人だけになる。

すると、紅葉さんは楓さんの胸を鷲掴みにし、楓さんの何度も胸を揉みしだいていく。

私の目の前で楓さんが、今にも泣きそうな顔をしながら、されるがままになっている。

紅葉さんって、揉み魔だったんだなぁ・・・

なら、私はここに居づらいな・・・

仕方ない。

今日は帰るしかないみたいね・・・

それじゃあ、二人共。

今日の所は、さようなら。

私は、紅葉さんと楓さんのレズの現場をスルーし、二人に帰宅すると伝える。

すると、楓さんがすがる様な目つきで私を見つめてきて、明らかに助けを求めていた。

だが、今の私は楓さんを助ける義理はない。

何故なら、楓さんは私の彼氏を寝取ったのだから。

こうして、私は楓さんを置いて帰宅し、私は改めて今日の所は出直す事にしたのだった。

~由衣の自室~

しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ――

しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ――

どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅっ・・・

ニート『うっ・・・ふぅ・・・』

由衣『はぁ、はぁ、はぁ・・・』

ニート『・・・』

由衣『ペロペロペロッ・・・』

由衣『ペロペロペロッ・・・』

ニート『・・・』

ニート『なぁ、由衣・・・』

ニート『今、何時か分かるか?・・・』

ニート『あれから、かなりの時間が経っちまってるけど・・・』

ニート『かなり、今の俺はまずいかもしれない・・・』

由衣『ほえっ・・・?・・・』

クリスがニートの自室を出てすぐの頃、ニートは由衣の自室の中にいた。

ここで、自身の元彼女でもある由衣と由衣の自室にてS○Xをしていたからである。

何故、今のニートが急に今の由衣に対して今現在の時間を問掛けたかと言うと、今のニートには絶対に思い出したくもない複数の複雑なとある事情があったからだ。

由衣『今は、夜の八時半ですね・・・』

由衣『何か、用事でもあったのですか?・・・』

由衣『先程から、かなり複雑な顔をしておられますが・・・』

ニート『・・・』

由衣『あの、先輩?・・・』

由衣『ニート先輩?・・・』

ニート『・・・とりあえず、ここのシャワー借りるな』

ニート『後、俺がここに来ていた事は内密に・・・』

ニート『じゃなきゃ、この俺自身があの女ストーカー達によって、何をされるか全く分からないから・・・』

由衣『は、はい・・・』

由衣『かしこまりました・・・』

ニート『・・・』

そう、ニートは由衣に対してそう伝えると、自身の目の前にいる由衣の唇にそっとキスをし、由衣の体を優しく抱き締める。

その今のニートの言動に、少なからずは違和感を感じながらもニートからのリクエストに応える由衣。

この時の由衣は、ニートに対してかなり従順な態度を取り続けていて、今のニートからしてみればかなり都合が良い様だ。

その数分後、ニートは由衣の自宅内にある浴室に向かい、すぐさま慌てる様に自身の体を綺麗にしていく。

この時のニートは、まるで何かから必死に逃げるかの様に、慌てて自身の体を綺麗にしていく。

それからしばらくして、ニートは由衣の自宅にて慌ててシャワーを浴びた後、すぐさま由衣の自宅を後にする。

ニートは、由衣による見送りもないまま、すぐさま何かから逃げるかの様に由衣の自宅を後にしてしまう。

その今のニートの姿を偶々ながらも目撃していた一人の少女。

その少女は、今のニートの姿を目撃した瞬間に自身の瞳を虚ろにさせてしまい、ゆっくりと無言で静かに涙を流していく。

それと同時に、ただ一人自身の自宅の中に残されていた由衣は、ただならぬ強い不安を抱いてしまう。

その由衣の抱いてしまった強い不安とは、今現在のニートの事。

かつてない程と、ニートの事が不安になってしまう由衣。

この時の由衣は、これからニートの身に起こるとある人物達によって引き起こされた大事件の存在を知らずに・・・

ただ一人、自身の自宅の浴室にてシャワーを浴びていたのだった・・・

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