付き人達の妨害 ★1
~クリスの自宅・リビング~

私は、産まれて初めてニートを私の自宅に招いていた。

何のヘンテツのない高級マンション。

ただ、それだけなのに、ニートは割りと緊張していた。

多分、この子が原因なんだろうね・・・

プリムラ『マスターが、珍しく彼氏さんを自宅に連れてきた・・・』

プリムラ『しかも、顔は良いのに、服装は駄目な完全なダサ男・・・』

プリムラ『ああ・・・マスターって、何でこんなに男運がないんだろう?・・・』

プリムラ『あまりにも、マスターが不憫過ぎる・・・』

ニート『・・・』

クリス『・・・』

相変わらず、毒舌な子だわ・・・

つうか、ニートの事を酷評し過ぎよ・・・

貴方に、ニートの何が分かると言うのよ・・・

初対面の癖に・・・

でも、確かにこの子の言っている事は、半分は当たってる・・・

それに、私はそこまで男運は悪くない・・・

むしろ、ニートは私からしたら当たりだ・・・

そこら辺にいる一般男性よりはマシだ。

あの子、一回、泣かしてあげようかしら?・・・

嫌と言う程、泣かしてあげようかしら?・・・

あれ?・・・

なんか、良い臭いがしてきたな・・・

どこからかしら?

私が、私のペットでもあるプリムラに対し、心の中で抗議していると、近くにいた私の付き人のアリシアが私達がいるリビングに入ってくる。

そして、ここにいる全員の分の紅茶とケーキを用意し、私達のいるテーブルの上に紅茶とケーキを置いた。

しかも、お馴染のバナナ付きで・・・

本当に、この子はバナナが好きなのね・・・

しかも、まだフシギバナナとは・・・

まあ、とりあえず、紅茶でも飲もうかしら・・・

そうね。プリムラはほっといて紅茶でも飲もう。

私が、ニートに敵意剥き出しのプリムラを無視して、紅茶を飲んで一息つこうとする。

しかし、事態は急変した。

むしろ、悪い方に向かってしまった。

プリムラ『只今より、面接を始めます』

プリムラ『氏名、年齢、職業等をこの履歴書に記入の上、書き終り次第、私に提出して下さい』

ニート『はい・・・』

クリス『・・・』

何で、プリムラがニートに対して、面接を始めるのよ?・・・

前から思ってたけど、この子、かなり意味が分からないわ・・・

しかも、ニートはプリムラに従順だし・・・

プリムラに言われた通りに、履歴書を書き始めるし・・・

あれ?・・・

ニートって、今まで一度でも履歴書を書いた事はあるのかしら?・・・

私の記憶ではなかったはずなんだけど・・・

って言うか、書けるのかしら?・・・

私が、無言で必死に履歴書を書くニートを観察していると、ニートが助けを求めるような顔をしながら、じっと、無言で私の事を見つめてくる。

私は、耐えきれずニートに問掛けてみた。

クリス『ど、どうしたの?・・・ニート・・・』

クリス『何か、あったの?・・・』

ニート『クリス。助けてくれ・・・』

ニート『俺の長所がなんなのか、全く分からない・・・』

ニート『他にも、色々と書けない部分が多いんだ・・・』

クリス『・・・』

私は、言葉を失った。

その件については、私も知りたい。

しかし、ニートが駄目になったとなると、ニートの身内に聞くしかない。

そこで、私がニートにご家族に電話して聞く様に勧めてみると、ニートは渋々ながら了承した。

そして、自分のポケットから携帯を取り出し、自分のお兄さんに電話を掛けた。

ニート『兄さん、俺だ。ニートだ』

ニート『少し、兄さんに聞きたい事があるんだが、良いか?』

リア充『良いぞ』

ニート『今、履歴書を書いているんだが、俺の長所って何だ?』

リア充『!?』

ニート『どうした? 何かあったのか?・・・』

リア充『それは、こっちの台詞だ・・・』

リア充『一体、貴様に何があったんだ!?・・・』

ニート『何って、特に何もないが・・・』

リア充『嘘をつけ!』

リア充『貴様が履歴書を書くなんて、前代未聞なんだ!?』

リア充『一体、貴様は何の面接を受けているんだ!?』

ニート『・・・』

なんか、ニートの頭の中が、真っ白になっているのが手に取るように分かる。

でも、何であんな風になっているんだろう?・・・

今の私には、ニートの心境が、かなり分からないでいた。

すると、ニートが無言で電話を切り、履歴書にある事を記入した。

特になし。

まぁ、予想はついていたけど・・・

なんか、嫌だな・・・

しばらくして、履歴書を無理矢理埋めて、履歴書を書き終えたニートが、プリムラに履歴書を渡す。

そして、一通り履歴書に目に通したプリムラが、ニートに簡単な質問を開始した。

プリムラ『さっそくですが、ニートさん』

プリムラ『これから、いくつかの口頭による質問を行います』

ニート『は、はい・・・』

なんか、本格的になってきたな・・・

何も、ここまでしなくても良いのに・・・

私の恋人に関する面接・・・

こんな経験、産まれて初めてだわ・・・

プリムラ『それでは、始めます』

プリムラ『貴方は、私のマスターであるクリス・レッドクイーン氏を相手に、何度、セッ〇スを行いましたか?』

クリス『!?』

ニート『!?』

ちょっと・・・

あの子、ニートになんて質問しているのよ・・・

そんなのニートが、答えれる訳ないじゃない・・・

ニート・・・

お願いだから、何も言わないでね・・・

お願いだから・・・

しかし、私の予想とは裏腹に、ニートは馬鹿正直にプリムラの質問に答えてしまった。

ニート『本番なしで、25回です・・・』

プリムラ『そうですか・・・』

プリムラ『ちなみに、具体的な内容をお願いします』

プリムラ『それと、発射回数もお願いしますね』

ニート『・・・』

クリス『・・・』

だから、そんなの人前で言えないって・・・

全く、何考えているのよう・・・もう・・・

ニート『ええと、フェ〇が8回、パイ〇リ15回、手コ〇2回です・・・』

ニート『ちなみに、クリスの胸を揉んだ回数は覚えていません・・・』

プリムラ『・・・』

このニートの発言を聞いたプリムラが、かなり不機嫌そうな顔しながらニートを睨みつけた。

それに、思わず脅えるニート。

ああ・・・

なんて、凄い気迫なのかしら?・・・

あの子、絶対にスイッチ入っちゃったな・・・

これが、俗に言う『蛇に睨まれた蛙』ってやつなのかしら?・・・

もう、仕方ないな・・・

私は、ニートを不機嫌そうに睨みつけるプリムラの元に近寄り、プリムラが暴走しないように、プリムラの体を強く抱き締める。

すると、少しだけ機嫌を直したプリムラは、ニートに続けて質問をした。

プリムラ『では、どちらからしようと誘いましたか?』

プリムラ『ニートさんの答えれる範囲でお願いします』

ニート『ほ、ほとんど、クリスの方から誘惑してきました・・・』

プリムラ『本当にですか?』

ニート『はい・・・』

プリムラ『そうですか・・・』

そう言うと、何故か、プリムラが主人である私の事まで睨み出す。

しかも、かつて見たこともない程の怒りが篭った表情だった・・・

なんて言うか、かなり怖い・・・

仕方なく、私がプリムラの唇にキスをしたり、プリムラを強く抱き締めたりして、プリムラの機嫌を取ってみる。

すると、プリムラの表情がかなり和らぎ、機嫌が直ったみたいだ。

なんとなく、その様子を複雑な様子で見ているニート。

今のニートは、私とプリムラの関係を見て意外そうな顔をしていた。

その後、プリムラはニートに最後の質問をする。

その質問は、ニートにとってかなりの地雷だった。

プリムラ『ニートさん。これが最後の質問になります』

プリムラ『貴方は、私のマスターであるクリス・レッドクイーン氏以外に、セッ〇スをした経験はありますか?』

プリムラ『もし、いらっしゃるようでしたら、正直にお答え下さい』

この質問に、思わずニートが口篭る。

まさか!?

まさか、そんな!?

ニート『はい。あります・・・』

プリムラ『!?』

クリス『!?』

最悪な答えだ。

私は、このニートの衝撃的な発言に、思わず頭の中が真っ白になってしまった。

ちなみに、この発言に驚いたのは私だけでなく、ここにいる全員が驚いてしまったのだった。

プリムラ『ニートさん。今、なんとおっしゃいましたか?・・・』

プリムラ『私、上手く聞き取れなかったみたいなんですが・・・』

プリムラが、さっきと比べ物にならないくらいの笑顔で、ニートに優しく話しかける。

それは、どこかしら、ニートに何かを期待しているようだ。

しかし、ニートは相変わらず気まずそうにしている。

まぁ、私も気にならないと言ったら、嘘になる。

正直な所、私もこの件について知りたい。

でも、ニートはこの件に関しては、何も言いたくない顔をしていた。

よほど、思い出したくないトラウマがあるんだね・・・

私は、プリムラから離れ、ニートの元に行き、優しくニートを抱き締める。

そして、ニートに対し私はこう言った。

クリス『私、ニートがどこで誰と何をしようが、ニートの好きにして良いから・・・』

クリス『お願いだから、そんな顔をしないで・・・』

ニート『・・・』

プリムラ『!?』

アリシア『!?』

私が、おもむろにニートの唇にキスをすると、私の思いが伝わったのか、ニートが私を抱き締め返してくる。

そして、私がニートをソファーに押し倒してみると、ニートが意外そうな顔をした。

そうだよね・・・

思えば、私からニートを押し倒す事なんてあまりなかった事だし、そりゃあ、ニートも驚くわね・・・

でも、どうしてだろう?・・・

さっきから、ニートが脅えているのは気のせいだろうか?・・・

それとも、人前で押し倒しちゃったから緊張しているのかしら?・・・

とりあえず、私がニートにひたすらキスをしたり、自分の胸を揉ませてみたりしたが、ニートの表情は徐々に青ざめていった。

プリムラ『マスター。私、もう限界・・・』

クリス『え?・・・』

プリムラ『イージスシステム起動、対人戦闘用意・・・』

クリス『あ・・・』

プリムラ『目標・私のマスターに手を出した間男、ロックオン・・・』

クリス『アリシア。今すぐ、あの子を止めなさい!・・・』

クリス『じゃないと、ニートが殺されるわ!・・・』

アリシア『あ、はい・・・』

私の指示を受けたアリシアが、慌ててプリムラを止めに入る。

その隙に、私はニートを避難させて、プリムラの前に立ち塞がった。

プリムラ『どいて下さい。マスター・・・』

プリムラ『汚物を消毒出来ません・・・』

私に向けて武器を構えるプリムラが、私に抗議をして来る。

明らかに、ニートを殺すつもりだ・・・

私は、アリシアに背後からプリムラを押さえ付けさせると、私はプリムラが持っていた武器を取りあげた。

その武器とは、FN-P90である。

そして、プリムラから武器を取りあげると、私はプリムラの事を優しく抱き締め、プリムラの唇にキスをした。

私は、次第に表情が和らいでいくプリムラの事を見つめながら、プリムラの胸を優しく愛撫する。

すると、プリムラは徐々に甘い声を上げ出し、プリムラが急に笑顔になった。

そして、プリムラが私に積極的にキスをしだし、更にはアリシアまで私に背後から私に抱きついてくる始末。

この子達、急にどうしたんだろう?・・・

プリムラはともかく、アリシアまで私にこんな事するなんて、いかにも怪しい・・・

ふと、私が疑問に思い、ニートの方を見つめてみると、ニートの姿がなかった。

クリス『あれ?・・・ニートは?・・・』

アリシア『今さっき、フリアエさんがニートさんを別室に連れていきました・・・』

クリス『なんですって!?・・・』

クリス『もしかして、貴方達・・・最初から、この為にニートを・・・』

私が、二人に向かって裏切られた目付きで問掛けてみる。

すると、アリシア達が申し訳なさそうに、私に謝罪してきた。

アリシア『すみません。お嬢様。これも、お嬢様の為なんです・・・』

アリシア『じゃないと、いつ、お嬢様があの方に汚されるか分かりませんし・・・』

プリムラ『そうですよ。そんな事になったら、マスターがかなり可哀想です』

クリス『だからって、貴方達ね・・・』

クリス『それで、ニートはフリアエと一緒に何しているのよ?・・・』

クリス『早く、フリアエに言って、ニートを連れて来させなさい』

プリムラ『・・・』

アリシア『それは、無理です・・・』

クリス『どうして?』

プリムラ『・・・』

アリシア『・・・』

私が、二人にこの質問をすると、二人は気まずそうな顔をする。

なんと言うか、とても口では言い表せそうにない事が起きているようだ。

なんか、嫌な予感がする・・・

むしろ、私にとって最悪な事かもしれない。

いや、考えたくない・・・

私、フリアエの事を信じてるから・・・

もう、信じられるのはフリアエしかいないから・・・

お願いだから、私の事・・・

裏切らないでね・・・

だが、私の願いはむなしく、嫌な予感は当たってしまった・・・

むしろ、最悪な結末だった。

プリムラ『マスター。よく聞いて下さい・・・』

クリス『何?』

プリムラ『ただ、私から一つ言えるとしたら・・・』

プリムラ『口では、なかなか言い表しにくい事です・・・』

アリシア『主に、フリアエさんがニートさんを食べていると言っていいでしょう・・・』

プリムラ『それも、野獣の様に・・・』

クリス『・・・』

アリシア『お嬢様?』

クリス『・・・』

私は、この二人の一言に激しく絶望した。

むしろ、フリアエ達に裏切られた気がした。

ああ・・・

まだ、私ですらニートと私結ばれてないのに・・・

ただ、手と口と胸だけしかしてないのに・・・

それも、あんな男に飢えた淫乱女にニートを奪われるなんて・・・

こんな事なら、ニートをここに連れてくるんじゃなかった・・・

はぁ・・・

最悪・・・

とても、憂鬱だわ・・・

クリス『・・・』

付き人二人『・・・』

クリス『・・・』

付き人二人『・・・』

アリシア『やっぱり、やり過ぎたかしら?・・・』

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