罪人が幻想入り 6



空は蒼く、小鳥が優雅に空を舞っていた。

それは、自由を尊重するかのように、楽しく、


「おい、ちゃんと掃除しろ」


いいところで栢山に横槍を入れられる。


せっかくの小鳥達を見逃してしまったではないか。



俺達は朝食を取り終えて、清掃の時間になり、今回俺達は玄関先の手入れをすることに。


ここの清掃は簡単で、掃き掃除だけすればいい。それだけをやればいいのに、俺と栢山は細かなところまで綺麗にしている。


他の輩どもはまったくの手抜きで、ほんとに些細なところができていない。


俺が先陣切ってやり始めると栢山もそれに担いやり始める。


誰も手伝えなんていってないのに。


「なに、一仕事後の食事は美味く感じるだろう、ましてや綺麗にした後の食事は格別だろう。」


まぁ、栢山の言うことは間違いではない。俺はまぁ頼むぜ、と背中を向けながら話した。


だが、なぜだろう、今日のこの天気は非常にサボりたい気分である。

何だろう、空はただ蒼く、特に何もないのだが、そこに何か引き付ける何かがあるような感じがして、それを俺はじっと見続けている。


「阿呆。教官に言いつけるぞ。」


そんな俺の背中を竹箒で叩く栢山。ほんとに加減というものを知らないのかというくらいに痛かった。



「わ、わかった。ちゃんとやるよ。」


俺は背中をさすり、涙ながらも栢山に誓った。

すると、栢山の眉がぴくりと動く。


「………」

「どうした。」


俺は気になり話しかけることに。

「……なんでもないが、ヤナ、そんなに優しい言葉遣いだったか?」

俺でも気にしないことを栢山は不思議そうに俺に言い出した。


「え、なんか変か?」

「……すまん、なんでもない。」


栢山が振り返るとチャイムが鳴り出す。さすが前は学校だっただけはある。本格的だ。


「さっさと片付けるぞ。」


栢山は掃除用具をしまいだした。 


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Extra.3
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「これまた、幻想郷にまたひとつ大きな問題ができたわ……。」


八雲紫は自室でそんなことをぼやいていた。


(今、幻想郷の中にいる外来人はほぼ無害だわ。だけどあの子は違う。

あの子はここ幻想郷に迷いし魂。それも“悪”のね。

あの子が持つその悪の気は無自覚で辺りに広めるモノ。

無自覚とは言え、異変に気付いた者からあの子を殺しかねないわ。

まぁ、一番に気付くのは霊夢だろうけど、そうなったらまずいわね。

あの子は必ず毎日訪れるわ。必ず。

そう、『霊』は何かを求め探し続けるもの。)

「そうと決まればあの子の持つ力について調べるしかないわね。あーやれやれ、後者は面倒くさいわねぇ」


そういうと、襖を開けテーブルのある部屋に着く。


「その前に腹ごしらえしないとね。」


――――――――――――
Extra.3 End
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そんなこんなで今日もまた一日が終わろうとしていた。


今日も特段と変わったことなく、平凡な一日を過ごしていた。

まぁ、囚人が平凡な一日を過ごしているのはおかしいのだが。



俺は、日課の筋トレをやり終えるとそそくさとベッドの中にもぐりこんだ。

今日の毛布は一段と冷たく感じた。



今宵の月、こうごうと光り、春の夜桜を楽しむにはうってつけの夜だろう。

俺はいい夢が見れそうだなと思い、瞼を閉じた。




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匿名読者
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