女が着ている服はどこもボロボロになっており、切れている服の間からは未だに懇々と血が湧きでている。
そこには蛆虫がたかって肉が喰われており、喰われている肉の部分は赤黒く変色してとても気持ち悪かった。
女はなにをするわけでもなく、ただじっとこちらを見て手をぶら下げていた。
無論、こんな状況で寝れる訳もなく、俺はこの幻覚が消えてくれるのを待つしかなかった。
布団を被って顔を埋めると暫くの間そうしていた。
いつか寝てしまうという希望を持って…
一時間くらいたっただろうか、俺の中にある恐怖心は寝ることを許してはくれなかった。恐る恐る布団をずらして女を確認しようとすると…
女は俺の枕元でじっと俺を見ていた。
顔の回りにある髪を邪魔だとも思わずに、女は至近距離で瞼を閉じることも忘れ、両方の瞳で一心不乱に穴が飽くほど見つめてくる。
怖い…怖い、怖い!
心臓が壊れそうなほど音をだして脈打っている。
顔を再び布団に隠して夜明けを待った。
待っている間は時の流れが何倍も遅く感じられた。
太陽の光が注す頃、俺は体中の痛みを感じて目を覚ました。
枕元には誰も立ってなく、部屋の外も同様に誰も居なかった…
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